膠原病

膠原病

膠原病とは

自己免疫疾患とは何らかの自己免疫反応の異常によって起こる病気の総称で膠原病はその一部です。

膠原病は靱帯・骨・軟骨などを構成するコラーゲン(膠原)に免疫反応をおこす病気の総称です。

通常免疫は外部の病原菌や異常な細胞に対して働きますが、何らかの原因で自分自身の身体を攻撃してしまいます。
その結果、全身に分布する結合組織を中心に炎症が起こり、関節や皮膚、血管など多臓器にさまざまな症状が現れます。

症状

膠原病類縁疾患には30以上の非常に多くの病気が含まれており、それぞれの病気によって症状は異なりますが、初期症状としては発熱、倦怠感、関節の痛み・腫れ・こわばり、紅斑などの皮疹、口内炎、ドライアイなどがあげられます。

いずれも膠原病以外でもみられることが多いため診断までに時間がかかることがあります。

髄膜炎や神経障害、間質性肺炎や肺胞出血など重篤で早期治療が必須の合併症が起こることがありますので膠原病が心配であるという方はリウマチ専門医を受診がおすすめです。

原因

多くの膠原病で原因や発生機序は解明されていませんが、何らかの原因により自己免疫の異常が生じ、自己の組織を攻撃する自己抗体が産生されることにより組織が障害されます。

直接遺伝するわけではありませんが、遺伝的要因を背景に感染症や紫外線、ストレス、女性ホルモンの変動などが重なり病気を発症すると考えられています。

治療

膠原病は完治が難しい病気でありますが、適切な治療により症状や検査異常が消失している状態(寛解状態)で日常生活を送ることが可能です。

薬物治療

基本的な薬物治療としては病気の活動性を抑えるために抗炎症作用をもつプレドニン®などのステロイド製剤を使用し免疫抑制剤の追加が必要となることもあります。
また病状によっては非ステロイド性解熱鎮痛薬や免疫調整薬を使用いたします。
膠原病では他にも多種多様の合併症が現れるため、それぞれに応じた治療が必要になります。

長期的に寛解状態が維持されていても、病気の原因が体内から完全に消失したとは言いきれず病気の再活性化(再燃)を起こすことがあります。

そのため再燃を起こさないよう定期的な受診、用法用量を守ったお薬の内服、風邪などをひかないよう体調管理をすることが大切です。

妊娠中に使用できないお薬があります。人生プランによって最適な治療が異なることがあるので主治医と相談しながら治療しましょう。

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