生活習慣病の改善

生活習慣病の改善
禁煙について
タバコの煙には約4000種類以上の化学物質が含まれるとされ、特にニコチンによる交感神経刺激や一酸化炭素による体内の酸素不足が血圧を上昇させることが知られています。1本のタバコを吸うと血圧は10~20mmHg上昇し、その影響は喫煙後30分持続することが研究で判明しています。
また他の生活習慣病がなくとも喫煙習慣があるだけで動脈硬化を進行させる上に降圧薬の効果も弱めてしまうため、高血圧や脳・心臓の病気になる危険性が高くなってしまいます。
さらに喫煙は糖尿病や脂質異常症、癌の発症リスクも高めてしまうため、確実に禁煙することが大切です。

当院では禁煙外来も行っておりますので、お気軽に御相談ください。
主な生活習慣病と栄養指導
高血圧
日本人の平均的な塩分摂取量は男女ともに10グラム前後と言われています。高血圧の方の場合、塩分6グラム未満、その他の腎臓疾患などお持ちの方の場合はさらに厳重な制限が入ります。
栄養指導の中では、減塩の工夫はもちろんのこと、血圧に影響するその他の栄養素や生活習慣についてお伝えし、その方に適した御提案をいたします。
脂質異常症

脂質異常症というと多くの方が『油』の摂りすぎをイメージしがちですが、いわゆる悪玉コレステロール(=LDLコレステロール)が高い場合だけではなく、糖質由来の中性脂肪が高い場合もあります。特に中性脂肪が高い場合は糖質の取り方や食事の食べ方に大きく影響を受けているため、お食事の改善をすることで改善が期待できます。
またコレステロールの合成は主に肝臓の働きによって調節されており、食事由来のコレステロールの影響は2割〜3割と言われています。ただし、脂の選び方、食事の食べ方や組み合わせにより、肝臓でのコレステロール合成および合成抑制の調整が行われるため、やはり食事の改善は必須になります。
糖尿病
『糖尿病食』というと、『制限食』と思われる方が多いですが、どなたにも実践していただきたい『バランスのとれた食事』です。逆に過度なエネルギー制限、糖質を制限した食事は、血糖コントロール不良になる恐れがありますのでお勧めいたしません。
一時的な食事制限ではなく、その方の生活リズムに合わせた一生続けられる食習慣を考えていきます。
運動の習慣化
近年国内はもちろん、世界保健機構(WHO)からも運動を習慣的に行うことが高血圧、脂質異常症、糖尿病、がん、認知症の発症リスクを低下させることが公表されています。さらには運動不足だけではなく座っている時間が長くなることが、生活習慣病を発症させ死亡リスクを高めることも報告されています。
我が国では身体活動・運動分野のガイドラインが平成元年から策定が始まりました。その後も運動などに関する新たな科学的知見を蓄積しながら平成5年、18年、25年とガイドラインが改訂され、2023年に厚生労働省から「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」が公開されています。

推奨されている内容については、科学的根拠となる多くの学術論文や日本人の現状値等を考慮して設定したものではありますが、実際に取り組むに当たっては個々人の健康状態や体力等を踏まえつつ可能なものから少しずつ取り組むことが必要です。
当院でも運動療法に取り組んでおりますので、お気軽に御相談ください。
診療時間
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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9:00 〜 12:00 | ● | ● | ● | ― | ● | ● |
13:00 〜 15:30 (検査など予約制) |
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16:00 〜 19:00 | ● | ● | ● | ― | ● | ― |
※患者様の受付人数が、当日診療可能な人数の限界を超えた場合、受付時間終了前に受け付けを終了させていただく場合があります。
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〒659-0051
兵庫県芦屋市呉川町15-23
芦屋呉川メディカルテラス 2F - 休診日
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木曜日・日曜日・祝日
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