男性機能障害
男性機能障害
男性の性機能障害とは
男性の性機能障害は以下が挙げられます。
- 性欲の減退
- 勃起障害
- 射精障害
- オルガズム(絶頂感)障害
- 性器の形態異常
男性の性機能障害は男性不妊症の重要な原因であり、当院では月1回土曜日の泌尿器科医による専門外来で診療を受けていただくことが可能ですが、②の勃起障害については院長も診療を行っております。
勃起障害(ED: Erectile Dysfunction)について
ED(勃起障害)は男性の性機能障害の原因として最も見受けられる頻度が高く、男性不妊症の原因としても重要です。EDの原因としては主に2つに分けられます。
心因性
- ストレス、うつ、性交に関する不安など
器質性
- 加齢、喫煙、生活習慣病、腫瘍、手術の合併症、薬剤など
しかし、実際にはほとんどの場合、心因性・器質性、どちらの要因も関わっていることが多いとされており、加齢(特に50歳以上)は大きな要因の一つとされています。
ED治療と保険適応
EDと生活習慣病
まず大前提として、日本の公的医療保険ではEDを日常生活に大きな支障が出る病気として捉えていないため、EDに対して即効性のある治療薬については原則的に保険適応外とされています。
EDの器質性原因となり得るもののうち、一般的に保険診療の対象となるものとして喫煙や生活習慣病(糖尿病・高血圧)などが挙げられます。
減煙や禁煙、生活習慣病の治療はEDの予防や症状改善に良い影響を与えるのは間違いありませんが、即効性に乏しいことは否めません。
EDと不妊治療
かなり限定的ではありますが、即効性のあるED治療薬が保険適応となる場合も存在します。
2022年4月から「妊娠が成立しにくいカップルにおいて、勃起不全による男性不妊の治療」を目的としたバイアグラ・シアリスの処方が保険適応の対象となりました。
ただし以下の通り条件が厳しく、保険適応での継続利用は困難となっています。
- 泌尿器科について5年以上の経験を有する医師であること
- 他の医療機関において不妊治療を受けており、当該医療機関と情報共有をすること
- 期間は6ヶ月間だけ、1回の診療での処方は1ヶ月分として4錠以下にすること
EDと前立腺肥大
ED治療薬シアリスとして高用量(10mg以上)で処方されるタダラフィルという薬剤は、低用量(5mg以下)のザルティアとして前立腺肥大症による排尿障害の治療目的に保険診療で処方されています。シアリスは高用量(10mg以上)で性行為の1時間前に頓服し、ザルティアは低用量(5mg以下)で1日1回定期内服します。
ザルティアは低用量であるため高用量で内服した場合のようなEDに対する即効性はありませんが、継続服用により自然な男性の性機能を回復させる効果が認められており、さらには加齢や生活習慣により低下しやすい血管内皮機能の向上により全身の血流環境を整える効果も期待されています。
前立腺肥大の治療については第一土曜日の泌尿器科外来で御相談ください。
ED治療薬について
ED治療薬と基礎疾患
EDに対して第一選択とされる治療法は、PDE5阻害剤と呼ばれる内服薬です。糖尿病や心臓・腎臓の病気など、もともとかかっておられる病気によって薬の効果が異なる場合があり、心臓・腎臓・肝臓などの病気の重症度によってはそもそも内服ができない場合もあります。また狭心症や不整脈などの治療薬や抗真菌薬など一部のお薬とは併用禁忌となっておりますので、治療を希望される場合は必ず医師に御相談ください。
PDE5阻害薬の種類と特徴
日本で販売を承認されているED治療薬は3種類あり、それぞれ内服から効果が発現するまでの時間、効果の持続時間、食事の影響の有無などそれぞれ異なった特徴があります。
意外な影響として、グレープフルーツなどの柑橘類は相互作用で副作用の危険性が高まる上に影響が比較的長く続くため、内服予定の2~3日前から控えることが望ましいとされています。
以下にそれぞれの特徴を掲載いたします。
バイアグラ
ジェネリック|シルデナフィル
特徴|世界で最初に開発されたED治療薬で、世界的にも有名です。同一成分のレバチオは肺動脈性高血圧の治療薬として用いられています。唯一フィルムタイプもあり、持ち運びにとても便利です。効果としての硬さはしっかり得られます。
内服から効果発現までの時間|30分~1時間
効果の持続時間|4~6時間
食事の影響|受けやすいため、空腹時に服用することで効果が短時間かつ最大限に発揮されます。食後に服用すると効果の発現が遅くなる可能性があります。
シアリス
ジェネリック|タダラフィル
特徴|最も新しいED治療薬で副作用が出にくいため、世界中で広く利用されているED治療薬です。得られる効果は他2剤に比べて穏やかですが長く自然な勃起状態を得ることができます。
内服から効果発現までの時間|約1時間
効果の持続時間|24~36時間、ただし内服から2~3時間後が効果のピークとされています。
食事の影響|受けにくいものの、800kcalを超える脂っこい食事では吸収が遅れるとされます。
レビトラ
ジェネリック|バルデナフィル
特徴|バイアグラの次に登場したED治療薬ですが、2021年10月に先発品は販売中止となり、現在はジェネリックのみが利用可能です。少量でバイアグラと同等以上の硬さを得られるとされます。ただし他2剤に比べて硬くなりすぎて感度が鈍ってしまったり、顔のほてり・鼻詰まり・頭痛などの副作用がでやすかったり、併用禁忌となる薬がやや多かったりすることにも注意が必要です。
内服から効果発現までの時間|15~45分
効果の持続時間|4~6時間
食事の影響|バイアグラよりは食事の影響を受けにくいものの、食後に服用すると効果の発現が遅くなる可能性があります。
ED診療に関わる費用
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 初診料(心電図検査含む)* | 3,000円 |
| 再診料 | 1,000円 |
*当院に通院歴と1年以内の心電図検査歴がある場合は、結果に応じて再診扱いとなることがあります。
| 薬剤名 | 費用(1錠あたり) |
|---|---|
| バイアグラ 25mg | フィルム⚫︎ 1,300円 錠剤▲ 1,100円 ジェネリック⚫︎ 800円 |
| バイアグラ 50mg | フィルム▲ 2,000円 錠剤▲ 1,600円 ジェネリック⚫︎ 1,000円 |
| シアリス | 10mg⚫︎ 1,800円 20mg▲ 2,000円 ジェネリック20mg⚫︎ 1,200円 |
| バルデナフィル(レビトラジェネリック) | 10mg⚫︎ 1,000円 20mg⚫︎ 1,500円 |
- ⚫︎は当日お渡し可能、▲はお取り寄せになります。
- 初回の処方はお試しいただく意味も含めて6個まで(週1回頓服、6週間分)としております。
例:バイアグラフィルム(25mg) 2枚、シアリス(10mg)2錠、バルデナフィル(10mg)2錠
- 再診以降で単一薬剤を6個以上の処方を希望される場合は、必ずWeb予約の問診票「Q. その他なにか心配な点や相談したいことはありますか」に処方を希望される薬剤名と処方希望個数を入力するようにお願いいたします。
まずは少ない用量でお試しを
PDE5阻害薬は血管を拡張させる効果があり、当初は狭心症や高血圧などの治療薬として開発された経緯があります。そのため基本的には安全性の高い薬剤ですが、血管拡張による頭痛、鼻づまり、動悸などの副作用があらわれることがあり、性行為へ多大な影響を及ぼすことがあります。
またED治療薬は「お薬」ですので、いずれも有効率は高いとされるものの約30%の患者さまに「内服しても効果を実感できない」、いわゆる無効例があるとされています。
そのため保険適応外の高い実費を支払ったのに、いざ内服したら身体に合わなかった、ということが起こりかねません。
院長・泌尿器科担当医ともに男性医師ですので外来で気軽に御相談いただき、ライフスタイルにあったものを少ない用量からお試しいただくことをお勧めします。
診療時間
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9:00 〜 12:00 | ● | ● | ● | ― | ● | ● |
| 13:00 〜 15:30 (検査など予約制) |
● | ● | ● | ― | ● | ● |
| 16:00 〜 19:00 | ● | ● | ● | ― | ● | ― |
※患者様の受付人数が、当日診療可能な人数の限界を超えた場合、受付時間終了前に受け付けを終了させていただく場合があります。
- 所在地
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〒659-0051
兵庫県芦屋市呉川町15-23
芦屋呉川メディカルテラス 2F - 休診日
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木曜日・日曜日・祝日
※お車でお越しの方はクリニックに併設の駐車場をご利用ください