関節リウマチ

関節リウマチ

関節リウマチとは

関節リウマチはリウマチ性疾患の代表的な病気です。

自己免疫反応の異常によって関節に炎症が起こり軟骨や骨が破壊されることにより、痛みや腫れ、関節の変形を引き起こす慢性疾患です。進行すると関節の動きが悪くなり、日常生活に支障をきたすことがあります。

症状

症状としては朝のこわばり、関節の痛みや腫れ、関節の変形が有名です。

手足の関節で起こりやすく左右の関節で同時に症状が出ることもあります。

実は関節だけではなく肺(胸膜炎・間質性肺炎)、眼(上胸膜炎、虹彩毛様体炎)、心臓(心膜炎)、末梢神経障害など全身の様々な関節以外の臓器にも合併症が現れることがあります。

原因

関節リウマチの明確な原因は解明されていませんが、異常な自己免疫反応により関節を包む関節滑膜などが攻撃されていると考えられています。

遺伝的要因としてHLA-DR4遺伝子が関節リウマチの発症および重症化に影響を及ぼすことが知られており、また喫煙や歯周病が関節リウマチを発症させる危険性を高めるだけではなく病状の増悪にも関連する可能性が指摘されています。

治療

関節リウマチは完治が難しい病気ですが、できるだけ早く進行を抑え「寛解」という状態を維持することが目標です。

寛解

寛解とは症状がなく、血液検査で異常を認めず画像上も進行がみられない、病気の進行を完全に抑制できている状態のことです。

治療目標

適切な治療により痛みを抑え、関節の破壊・変形を抑制して身体機能障害を防止することが治療目標になります。

薬物治療

体内で炎症が生じるとサイトカインという物質が放出され、炎症を悪化させて関節破壊につながります。
それを食い止めるためにメトトレキサートをはじめとした免疫抑制作用のある「抗リウマチ薬」、必要に応じて「生物学的製剤」や「JAK阻害薬」という特定のサイトカインや特定の炎症細胞どうしの相互作用を標的とするお薬を使用いたします。

また炎症を軽減させるためには「ステロイド製剤(プレドニン®など)」を期間限定で使用するほか、痛み止めとして「非ステロイド性解熱鎮痛薬(ロキソニン®など)」なども補助的に使用いたします。
もし関節の変形、破壊が進行した場合には、人工関節置換術や関節形成術などの手術治療が行われます。関節リウマチを早期に発見して適切な治療を行えば関節破壊が進むのを防ぐことができます。

予防

病気の活動性が高い時は安静にして関節の保護に努め、落ち着いたら、適度な運動やリハビリテーションを行いつつ風邪などをひかないよう体調管理に気をつけましょう。

治療効果に悪影響が出ないよう、しっかり禁煙し歯周病はしっかり治療することが必要です。

妊娠・出産を考えている場合は主治医と相談しながら定期的に治療しましょう。

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診療時間

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